学科試験について
学科試験は四肢択一で、試験時間は140分と決められています。
学科試験は、全部で9つの内容について出題され、出題内容は以下の通りです。
- 電気に関する基礎理論
- 配電理論及び配線設計
- 電気応用
- 電気機器・蓄電池・配線器具・電気工事用の材料及び工具並びに受電設備
- 電気工事の施工方法
- 自家用電気工作物の検査方法
- 配線図
- 発電施設・送電施設及び変電施設の基礎的な構造及び特性
- 一般用電気工作物及び自家用電気工作物の保安に関する法令
このように、出題範囲が非常に広いのが特徴です。しかし、試験時間140分と余裕があるため、間違えないように正確に解くことが重要です。
技能試験について
技能試験では配布された配線図通りに、60分以内に完成させることが求められます。
学科試験に合格した人、もしくは学科試験免除者が技能試験を受けられます。技能試験で求められる技術は以下の通りです。
- 電線の接続
- 配線工事
- 電気機器・蓄電池及び配線器具の設置
- 電気機器・蓄電池・配線器具並びに電気工事用の材料及び工具の使用方法
- コード及びキャブタイヤケーブルの取付け
- 接地工事
- 電流・電圧・電力及び電気抵抗の測定
- 自家用電気工作物の検査
- 自家用電気工作物の操作及び故障箇所の修理
出典:第一種電気工事士試験|一般財団法人電気技術者試験センター
第一種電気工事士試験の合格率
第一種電気工事士の試験は第二種に比べて難易度が高く、実務経験が必要とされることもあり、受験者数は少ないですが、それでも多くの人が挑戦しています。最近の傾向では、以下のような合格率が見られます。
学科試験(筆記試験)
令和3年
- 受験者数...40,244人
- 合格者数...21,542人
- 合格率...約53.5%
令和4年
- 受験者数...37,247人
- 合格者数...21,686人
- 合格率...約58.2%
令和5年
- 受験者数...33,035人
- 合格者数...20,361人
- 合格率...61.6%
技能試験
令和3年
- 受験者数...25,751人
- 合格者数...17,260人
- 合格率...約67.0%
令和4年
- 受験者数...26,578人
- 合格者数...16,672人
- 合格率...約62.7%
令和5年
- 受験者数...26,143人
- 合格者数...15,534人
- 合格率...約60.6%
第一種電気工事士の学科試験の合格率は、例年50%程度です。国家資格の中では合格率は比較的高く、難易度は中程度だといえるでしょう。また、技能試験の合格率については60%程度と、学科試験よりも高いことが特徴です。
第一種の試験は専門的な知識と高度な技術が求められるため、受験対策が非常に重要です。
以上の情報を参考に、しっかりと準備をして資格取得を目指しましょう。
技能試験は事前に問題が公表され、対策をとることが可能です。
当社でも資格取得を目指す方を全力でサポートしていますので、ぜひご相談ください。